動物雑学

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ぷにぷにの肉球はなぜついてるの?

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ワンちゃんやネコちゃんのキュートなシンボルである肉球。かわいらしいですよね。
でも単にチャーミングなだけではありません。あのぷにぷにには、数々の素晴らしい機能が備わっている、動物にとって大切な器官なのです。


肉球の様々な役割

 

肉球は歩く音を消してくれる。

 

そもそもイヌやネコは食肉目と呼ばれる、いわゆる肉食動物が多く属するグループに入っています。
祖先や仲間のライオンたちはサバンナなどで獲物を追い、時には忍び寄って食事の機会を狙ってきました。そんな時、ぺたぺたと音を立てて近づいてしまうと、敏感な草食動物の耳はその音を聞きつけ、すぐに逃げ去ってしまうでしょう。

そうした事を防ぐため、肉球はあのぷにぷにで動く音を消してくれているのです。

 


肉球は滑り止めになっている。

 

ワンちゃんやネコちゃんが全力疾走しても転んだりしない理由も、肉球にあります。
肉球の表面はつぶつぶの凹凸があり、この凹凸が地面との摩擦を生んで、ちょうど靴で言うスパイクのように機能することで滑り止めになってくれるのです。

またこの摩擦で、ものを取っても滑って掴みそこなったりするのを防いでいます。

 


肉球は衝撃を和らげる。

 

ネコが高いところから飛び降りても、平気そうにしているのは様々な理由がありますが、肉球がクッションの役割を果たしているのも大きいです。
肉球は脂肪やコラーゲンと言った動物の作ることのできるもののうちで非常に柔らかい物質から構成されています。あのぷにぷにの触感は、脂肪やコラーゲンの感触だったのです。
その弾力が脚へのダメージを軽減し、骨や筋肉を守っているのです。

高いところから落ちたりせずとも、毎日のように走り回っている食肉目の動物たちの脚はひどく酷使されています。肉球がそうした消耗を和らげることで、彼らはいつまでも走ることができるのです。

 


肉球の豆知識

 

肉球の周りには汗をかく器官である汗腺が発達しており、この汗腺から汗を分泌することで、肉球を湿らせることができます。
汗のベタベタ成分である塩分で前述した滑り止めの役割を助けています。また身体の先から汗の多くを分泌させることで、身体全体がベタベタするのを防いでくれます。

肉球はたくさん消費される部分にもかかわらず、組織を再生する力は齢です。
加えて縫合手術なども難しく、大きな傷がつくとたいへんなことになりかねません。
そうならないためには、乾燥を防ぐために十分に保湿させてケアをすることが重要になります。

 


食肉目の肉球にはいろいろな秘密があることがわかりました。
ワンちゃんやネコちゃんの肉球は、ものすごく大事なものなんです。飼い主の皆さんも、大切にしてあげてくださいね。