動物雑学

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猫の好物は子猫の時に決まる?猫の食生活を考える

 

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 猫と言えば魚好きと言うイメージがあります。しかし本来、猫は陸上でネズミなどの小動物を捕まえて食べてきた生き物です。主食は魚ではなくお肉であるほうが自然でしょう。
 ではなぜ日本の猫は魚をよく食べるのでしょうか?

 実は猫の好物は、生後三ヶ月程度に食べたもので決まるそうです。お乳を飲まなくなったあと猫はいろいろな物を食べられるようになりますが、その時に一番よく食べたものを生涯好むようになると言われています。


 この時に食べなかったものに対してはあまり興味を示さないそうです。漁業が盛んな日本では魚をよく与えていたため、猫は魚ばかりを食べるようになったと思われます。

飼い始めた猫がなかなかご飯を食べてくれないときは、実は別のものが好物だという可能性があるので、食べ物を変えてあげるのがいいかもしれません。


 猫の食性

 

 さて、前述した通り猫は本来肉食動物。自然界のハンターです。野生では、ネズミはもちろん、ヘビやトカゲなどの爬虫類などを捉え、タンパク質を摂取します。
 他にはカエルや昆虫なども食べることがあり、魚を食べてばかりいると言う猫のイメージは、実態とは違うことがわかります。

 時折丈の短い植物などを食べることがありますが、理由はよくわかっていません。植物に由来する栄養を補給するためと言う説や、食物繊維を得るためという話もあります。
 しかし基本的に肉食であるため、植物の毒素を分解する機能は弱いので、へたに野菜などを与えるのは控えましょう。
 植物を与えるなら、エンパクと言う草が猫向けに市販されているのでそれがオススメです。
 

 猫に食べさせてはいけない食べ物

 

 猫に魚を食べさせるなら、生の青魚は避けましょう。
 アニサキスという寄生虫が猫に害を及ぼすためです。もし青魚を与えるのであれば、十分に加熱してからにすべきです。

 絶対に与えてはいけないもので代表的なものは玉ねぎなどのネギ類。赤血球を破壊する「アリルブロビルジスルファイド」は猫にとって猛毒であり、血の流出で死に至る場合があります。
 また、猫は本来乾燥した地域で生きてきたため腎臓への負担が強く、ぶどうやレーズンなどのカリウムを含むものを与えるものはやめましょう。

 基本的に肉類は食べさせて大丈夫ですが、脂身は避けたほうが良いです。しかし生で与えるのは下痢などを引き起こす恐れがあるため、加熱したものを与えたほうがよさそうです。

 ほかにもたくさん猫が食べてはいけないものがあります。
 食べさせてよいとわかっているものだけを与えるようにしてください。


 まとめ

 

 猫は日本人のイメージと違って、魚がとくに好物だと言うわけではないと言うのがわかっていただけたと思います。
 そのほか、人間が普通食べているものでも猫にとっては大変危険なものがたくさんあります。
 猫はこれを食べそうなイメージだから、人間も食べているから、で食べ物を与えたりせず、しっかり調べたうえでご飯を選んであげてください。